総合病院から個人経営のクリニックに転職

私は大学を卒業して家の近くの総合病院で看護師として働くようになりました。その総合病院に就職したのには、深い理由がありません。高齢化社会が進行するのは間違いないから、医療系の技術を身に付ければ食べていける、と漠然と考えただけです。しかし、看護師としての職務を全うするうちに、専門的なスキルの習得を意識するようになりました。法律事務所も引き受ける依頼を限定して、特定の分野に特化することを目指す時代です。器用貧乏な看護師よりも、一つの技術を極めた看護師の方が重宝されると思いました。転職を考えて迷っていた時、辞めたい看護師の転職事情という記事を見て背中を押されたのも理由のひとつです。そして3年ほど勤めた総合病院を、思い切って辞めることにしたのです。総合病院を辞めると宣言した時、周囲はほとんど反応しませんでした。もともと離職率が高い病院だったので、イチイチ気にしていられないという事情もあったはずです。送別会さえ行われなかったことは少し寂しかったですが、私は気を取り直して新しい職場を探し始めました。失業手当を受け取るついでにハローワークで相談したり、整体専門のクリニックのホームページを片っ端からチェックしました。整体外科で働きたかったのは、総合病院で働いていた時、最も筋が良いと褒められたからです。しかし決め手になったのは転職情報サイトの登録でした。看護師辞めたい

そして、私は自宅の最寄り駅から3駅離れている整体専門のクリニックで働くことになりました。総合病院と少し違ったのは、そのクリニックでは訪問診療が行われていたことです。クリニックまでやって来る元気のない患者さんの家を訪ねて、サービスを提供するのです。医療器具を家の中に運搬したり、力が要る仕事で大変でした。

総合病院で働いていた時と比べると、給与は下がり勤務時間が長くなったというのが正直なところです。ですが、総合病院で働いていた時よりも患者さんとの距離が近くなり、楽しく仕事をすることができました。現在ではそのクリニックはありませんし、私は看護師の仕事から離れています。それでも私が自分のことよりもお客さんを優先して物事を考えるようになったのは、整体クリニックへの転職がきっかけです。この時に得た経験は今でも生きているので、あの時の判断は間違いではなかったと思います。